私たちは、研修や1to1コーチングで、直接企業の管理職やリーダーの方と接する機会が多くあります。
いま、企業の現場でリアルに起きている出来事や課題を直にお聞きしますので、その臨場感はなかなか経験できないことかもしれません
いろいろな課題がある中でも、「部下を変えたい」「部下を動かしたい」というお声もよくお聞きします。
しかしそもそも、相手(部下)を変えるということは、可能なのでしょうか?
例えば部下に「変われ」と上司が言い続けて、結果部下が変わったとしたら、それは上司が部下を変えたことになるのか?ということです。
もちろん、部下に言い続けることで部下が考えを変えて、上司の考えを受け入れてくれるということはあるかと思います。
しかし、この場合も、変わる行動を選んだのは部下自身であり、部下が自分で選択して選んだ行動です。したがってこのようなケースは、厳密に言うと、上司が部下を変えたということにはなりません。
主体はどこか?主体は誰か?というと、やはり相手である部下自身です。
したがって、上司である自分が部下である相手を変える、というフレーズは部下を尊重していないように聞こえるので、あまりふさわしくありません。
ただし、直接相手を変えることはできませんが、相手の行動に影響を与えるということは可能です。
不思議なことですが、人は人に影響を与えることができます!
例えば、上司が自らの行動やあり方を変えたり、継続し続けることで、周囲に影響を与えて周囲を動かす、というケースです。
リーダーとは、他者に影響を与える存在ですので、自分が自ら変わることで、相手も自ら変わろう、ということを促進することがあります。
相手を直接変えることはできませんが、しかし自分が自分を変えることで結果として相手を変えることはできるのです
弊社の1to1コーチングでは、コーチングを受ける方が自ら行動やあり方を変化させることで、周囲への影響を与える、ということも目的の1つとしています。
もし部下に変わって欲しい・・・という思いがある方は、「部下を変えよう」という考え方をいったん捨てて、まずは自分が変化することからスタートしてみませんか?
ぜひ、ここから試してみてください(^-^)/