こんにちは。代表の吉川直子と申します。
弊社は2011年10月に「社員1人1人が深く考え実践する組織文化創造のための、コーチングとコンサルティングサービスを提供する」ことをミッションとして、設立をいたしました。
実は、私はもともと社会保険労務士として14年間で200社以上の中小企業の労務管理の実務経験を通して多くの社員と会社との労使トラブル解決のお手伝いをさせていただいていました。
ひょっとしたら「社会保険労務士が、なぜコーチングの会社を設立?」と思われるかもしれませんね。
もちろん、私は社会保険労務士の仕事に情熱をもって取り組んできたのですが、いつの頃からか「企業の成長のために社員1人1人の能力を発揮できる職場つくりに貢献したい・・・」という思いが強くなってきました。
ちょうどそのころ、ある雑誌で特集を組まれていた「コーチング」の手法に関心を持ち、2003年から本格的なトレーニングをスタートさせ、同時に「コーチングを提供するなら、まずは自分がコーチングを受けてみよう」とコーチを雇ってみたところ・・・
自分でも驚くほど速いスピードで物事が進んでいくことを体験しました。
当時私は社会保険労務士の事務所に勤務をしていましたが、今後の方向性を考える毎日を送っていました。
ところが、コーチングをうけてからたった半年で独立して自分で事務所を経営するようになっていたのです。今までどうしたらいいのか悩んでいた時間が嘘のように、あっという間に決断と実践ができるように変化していました。
※以下は2005年当時のHPで私がコーチングを受けて手に入れた成果について記載した内容です。
■目標に向けて今すぐやることが明確になった。
■1人で「やろう!」と思っていても、甘えてしまい行動しなかったのが、定期的にコーチに報告しなければならないので、背中を押されて行動するようになった。
■いろいろな問題が複雑にからみあっていて、何から始めたらよいか分からなかったのが、整理されて行動に移せるようになった。
■目先の問題ではなく、本当に自分がやりたいと思っていたことに常に焦点を当てて考えることができ、今自分がやらなければならないことを見失わずにできるようになった。
■コーチに話しをすることで、自分の中にあるアイデアが具体的になり「あっ!自分はこんなことを考えていたんだ!」と気づくことができ、本当にやりたいことがわかった。
■「コーチング」を自分で体感して始めて、「本」に書いてある知識が理解できた。
■以前は自分の意見を言うのが恥ずかしかったが、コーチングセッションで話しをすることで、意見を言うのが怖くなくなった。
自分の体験で「コーチング」という手法が決断や実践に効果的だと実感し、コーチングのサービス提供をスタートさせました。
ところが、次の壁が私を待ち受けていました。
まずは「起業したい方」「経営者の方」「管理職の方」など「個人」の方とコーチングを実践していきました。もちろん、コーチングで決断と実践を繰り返すことで、一定の成果は出てきます。
ただし、コーチングを受けた管理職の方個人が、会社でどんなに一生懸命行動しても、組織の問題が解決しなければ企業は成長できません。
また、コーチングを受けた経営者の方が、どんなに一生懸命行動しても、(特に組織規模が大きくなればなるほど)経営幹部や管理職の方たちのマネジメント力や部下育成力など組織の問題が解決しなければやはり企業は成長できないのです。
企業の成長のために社員1人1人が自ら考え実践するために、私たちは「組織」に対してどのようなアプローチが必要なのか?と考える日々が続きました。
そんなとき、以前あるご縁で知り合った企業の社長さまから「うちの会社の幹部社員全員に、コーチングをしてもらえないか?」というお声がけをいただきました。
幹部社員の方々が抱える多種多様な課題や悩みについて、個別にサポートを行い行動に落とすことを目的としたコーチングをしてほしいというご相談でした。
そこで、定期的に幹部社員の方のコーチングを実施したところ、自ら考え決断し実践するというサイクルを繰り返すことで、少しずつですが確実に、自走する組織へと変化していったのです。
このような事例を通して「組織」を対象としたコーチングの効果を確信し、個人経営の社会保険労務士事務所とは別にコーチングサービスを提供する事業を法人化いたしました。
現在は「成功の方程式」が必ずしもあてはまらない時代です。過去に成功した会社を学んでもうまくいかず、たくさんの情報の中から答えを探しても、答えがわからない問題をたくさん抱えています。
それではその「答え」はいったいどこにあるのでしょうか?
コーチングには「答えは貴方(あなた)の中にある」という原則がありますが、まさに企業が成長するためには、答えを「外」に求めるのではなく「中」に求める必要があるのではないでしょうか。
つまり、自社のことを誰よりも知っている社員の方たちの中にこそ、企業が成長するための必要な「アイデア=答え」があるのです。
その「アイデア=答え」を引き出すためにも、まずは、社員1人1人が自ら深く考え実践する文化が求められてきています。
社員1人1人が自ら考え実践するために必要なこととは?
社員1人1人が自ら深く考え実践する文化を創るためには、社員個人の能力と責任に依存するのではなく、組織として「自ら考える場」を提供し「自ら決断し実践する」ことを習慣化させる必要があります。
そして、この仕組みのひとつとして、「コーチング」という手法が生きてきます。
通常社員は、決められたルーティンワークや緊急性の高い仕事は優先して実践します。ところが、「マニュアルの作成」「部下や後輩の育成」「作業の効率化」というような「緊急ではないが重要な仕事」は、ついつい後回しにしてしまいがちです。
そこで、コーチングセッションの時間では、会社から与えられている課題や目標など「自分が目指すべきゴール」を明確にした上で、何を実践していけばそのゴールを達成できるのか?自分の中にあるアイデアをアウトプットし、アクションプランを作成し、決断し、実践に落とすことを繰り返していきます(コーチングの仕組みについての詳細はこちらのページをご覧ください)。
それでは、なぜコーチングを受けると、社員は実践するようになるのでしょうか?
なぜなら、コーチングが機能する理由のひとつに、押しつけではなく自分でアイデアを考えて自分で実践するという仕組みがあるからです。原則として1ヶ月に2回定期的にコーチングセッションを実施するため、時間軸を区切ってPDCAサイクルを実践していくということになります。
自分で考えたアイデアを実践すると、必ず何かしらの「気づき」があります。そしてその「気づき」により見えなかった次の行動が明確になります。このように実践を重ねていくことができるようになると、なにより実践している社員本人の自己信頼が増し、実践へのハードルが低くなり、行動を加速させていくことができるようになるのです。
そして、このような社員の変化に周りの社員も影響を受け、相互に変化する組織となります。
実際に幹部社員の方々との1対1のコーチングを通して、社員の方々の可能性は無限大であるということを実感しています。しかし、まだまだ多くの会社では社員1人1人の能力を引き出せていません。弊社は1人でも多くの社員の方の能力を引き出し、そして社員が自ら深く考え実践する組織作りをサポートしていきたいと思います。