先日、ある経営者の方から「当社の経理の社員は、目先の作業は完璧にできるが、完成したデータを見て、当社の課題を見つけたり、数字の問題点を発見したり、今後やるべきことを分析することができなくてガックリしたドクロ」というお話しを伺いました。
実は最近、こうした主旨のご相談が激増しています。
すなわち、作業は完璧に出来るけど、求めていることはそこではなく、考える仕事をしてほしい、ということです。
特に、リーダーや管理職は、作業系の仕事は手放し、より思考系の仕事へのシフトが求められています。
例えば、会社の方向性や中期経営計画をもとに、担当部署のやるべきことを考えて構築していく仕事が必要です。また、働き方改革が提唱されているように、業務改善や効率化といったプロジェクトをルーティン業務とは別に並行して進めていくことが求められています。
あわせて、人材不足である状況下に、1人1人の生産性を上げて、同じ人数でもチーム力を上げていくことが求められており、人材育成は今後ますます必要不可欠です。こうした、役割を、管理職がキチンと果たすことが出来て、初めて組織力をアップさせることができるのです!!
ところが、いま、多くの会社では、管理職がこのような役割にシフトしていくことを課題としていながら、実践がなかなか進んでいないのが現状です。なぜなら、管理職として求められる役割を果たすには、作業系のスキルとは異なったスキルが必要になりますので、なかなかシフトできないのです。
それでは、どのように作業系の仕事から思考系の仕事にシフトしていけばよいのでしょう?これまた当たり前のことですが、思考系の仕事へシフトするためには、地道にコツコツとトレーニングを積んでいくことが必要です。
ただし、トレーニングをすれば、必ず、シフトできます(きっぱり)。
なお、弊社ではこのトレーニングを1to1コーチングで定期的なサポートをしています。具体的には、コーチングを受ける方(新任管理職や管理職候補)に、定期的にコーチングの場で、リーダーとしてのあり方や、考え方を自ら考えてもらう場を用意しています。
コーチからの質問に対して、コーチングを受ける方が考えてアウトプットする・・・ということを繰り返し行うことで、思考力を身につけていくことにつながります。
実は、初めてコーチングを受けた方からは、このやりとり(質問され⇒自ら考える⇒考えたことをアウトプットする)に慣れていないので、「質問されても簡単に答えが出てこないものですね」「こうしたことをこれまでやってこなかったので慣れなくて大変です」「考えて答えるのって、難しいですね」というお声をお聞きします。
それでも、コーチングの場で、このやりとり(質問され⇒自ら考える⇒考えたことをアウトプットする)を行い、自らの行動に繋げていくことで、確実に思考力が上がります。
世の中の動きをみていると、確実に作業系の仕事は減っていきます。AIの普及も、今後まもなくやってくることでしょう。
作業系の仕事は、これまでのように、価値を感じてもらえなくなっていく機会が増えていく可能性も高く、結果として価値を感じてもらえないということは、お金を払うことがなくなる(減る)ということですので、雇用も仕事も作業系の仕事は減っていくのではないかと予測できます。(もちろんすべての作業がなくなるわけではありませんので、完全ゼロにはなりませんが・・・)
今後は管理職だけではなく、一般社員も、【作業系】+【思考系】の仕事へ徐々にシフトしていくことが求められていくのではないでしょうか。
思考力も、筋トレと同じく、トレーニングで鍛えられますが、やったらすぐに力がつくというものでもありません。
だからこそ、今から、少しずつコツコツとこのような場を作っていくことが必要です。
ぜひ、今から思考力を鍛える、ということに取り組んでいきませんか。弊社では1to1コーチングを通して、思考力を鍛える場作りと、実践のサポートを行っております!!
ぜひ、お気軽にお問い合わせ下さい!