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プレゼンスに意識を向ける

ハラスメント

「ハラスメント」を起こしてしまった人を対象としたコーチング(個別対応のハラスメント防止プログラム)
を始めてから今年で約4年が経ちました。

ありがたいことに評判も上々で、これまで多くの方々とコーチングを行ってまいりました。

このコーチングは主に「受講者の「古い習慣」を「新しい習慣」にシフトさせる」ことを目的としています。
コーチングセッションを通して、「古い習慣 = 自身の反応ポイント」の元となっているビリーフや
「〇〇べき」を徐々に緩めていくことで、(古い習慣による反応としての)ハラスメント的言動や行動も減らし、
結果「新しい習慣」にシフトしていくというものです。

「ハラスメント」を起こさないという点で、
この「自身の思考を知り、それの確信度を緩めていくことで行動変容をはかる」ということは最も重要なことなのですが、
他にも重要なことが幾つかあることに気づかされました。

その一つが「プレゼンスマネジメント」です。
コーチング受講者のほとんどが
「自身が周囲からどのように見られているか =周囲にどのように映っているか」ということについて、
あまり深く捉えていませんでした。

例えば、話をする時の姿勢や視線・声のトーン、また話を聞く時の姿勢や視線・相づちなど少し変えるだけでも
相手からの印象は大きく変わります。

コーチング受講者の方々からお話を伺う限り、
「ここを改善するだけでも周囲との関係性は大きく改善するはずだ」と強く感じておりましたので、
コーチングセッションでは「プレゼンスマネジメント」の重要性をお話したうえで、
コーチング受講者のプレゼンスについてフィードバックしたり、
改善に向けてのアクションを促したりしてきました。

ほんのちょっとしたことでも改善のためのアクションを起こしてみると周囲の方々は気づきます。
(そのくらい周囲の方々からするとコーチング受講者のプレゼンスが気になっていたということでもあります)
こうなると周囲の方々のコーチング受講者への対応が以前と比べポジティブなものに変わります。
これがコーチング受講者のプレゼンス改善継続に向けての原動力(モチベーション)にもなり、
周囲との関係性改善に向けての好循環がスタートするのです。

実際、あるコーチング受講者の方は、
それまで部下の話を聞く際に腕組みをし、鋭い視線で部下を凝視しながら話を聞いていたそうなのですが、
腕の組み方をお笑い芸人の有吉さんのように肘を抱えるようなスタイルに変え、顔の表情をなるべく緩め、
笑みを浮かべることを意識しながら部下の話を聞くように変えたことで、
部下からの相談も増えたと喜んでおりました。

私もそうなのですが、日本の男性で50代前後位の一般の人達は、
自身のプレゼンスに関心を払うということがほぼありません。
しかし、経営者はもちろん管理職やリーダーとして上にいけばいくほど様々な方面から見られることになります。

「ハラスメントにならない」ということはもちろんなのですが、
自身の周囲の人達とのコミュニケーションを円滑に進めて行くうえでも
「この「プレゼンスマネジメント」をもっと意識していくべきだ!」と強く感じております。

なお、上述したある受講者の方のお話ですが、
有吉さんの腕の組み方はご自身でテレビを見ていて気付いたそうです。

MCを務めるタレントの人達からはプレゼンスは言うまでもなく、
ファシリテーションや話の聞き方など勉強になる点が多々ありますので、
私も最近は意識して見るようにしております。